札幌に住むなら車はいらない？車の必要性やメリット・デメリットとは

広大な土地を持つ北海道において車は欠かせない存在です。しかしその中心である札幌は交通機関が大きく発達しているため「車は必要ないのでは」と考える方も多いのではないでしょうか？ここでは札幌での車の必要性やメリット・デメリットを解説するので、札幌に移住、転勤の予定がある方はぜひ参考にしてみてください。

札幌での暮らしに車は必要？

北海道の中心である札幌は日本でも有数の大都会です。全国に20都市ある政令指定都市の中でも4番目に人口が多く、その数は約200万人、さらに北海道の4割が札幌を占めるなど、人口の大半が札幌に集中しています。交通機関も発達しており市電や路面バスがさまざまな方面に伸びているほか、タクシーも多く地下鉄も通っているなど、非常に充実しています。

このように都市部での利便性は非常に高いので、交通機関が発達している範囲での生活が中心であれば、車を持つ必要性は低いといえるでしょう。統計を見ても札幌に住む方の車の所有率は1世帯当たり0.775、1人あたりでも0.426と、5人に2人しか車を持っていない結果が出ています。

ただ一方で、札幌は広大な土地を持つことを忘れてはなりません。というのも札幌は東京都の1.8倍もの面積を持っており、都市部の交通機関は充実していますが、郊外は未整備の個所も多く存在します。

たとえば札幌の60％を占める南区には駅がほとんど通っておらず、交通手段が基本的にバスしかないため、車がなければ非常に不便なエリアとなっています。また、清田区は地下鉄が通っておらずバスを乗り継ぐ必要があり、冬になると中心部に行くだけでも1時間かかることもあります。このように札幌は広大な土地を持つため、郊外にお住まいの方や、交通機関がそばにない方にとっては車がないと不便さも強いられます。

では都市部は快適かというと実はそうでもありません。なぜかというと冬は積雪の影響で電車が運休する可能性があるほか、バスも渋滞や視界不良により遅延することがあるからです。また、気温も氷点下以下に下がるため、バスを待つにも極寒の中で待ち続けなければなりません。このように都市部も冬は過酷な環境に変わるため、車を持っておけばいざという時に安心できます。

札幌で車を持つメリット・デメリット

札幌で車を所持するメリットは何といっても移動の自由度が高くなることです。車がない時の移動手段は電車・バス・飛行機といった公共交通機関に限定される上、利用するにも時間に間に合わせなくてはいけません。

また、公共交通機関が通っていない場所は辿り着くだけでも多大な時間と労力を要するでしょう。一方車を持っていれば好きな時に目的地に行くことができる上、行動範囲も劇的に広がり、目的地に一直線に行けることから移動時間の短縮にもつながります。

とくに広大な土地を持つ北海道は自然豊かな場所も多く、こういった場所にドライブに出かけるだけでも、交通機関では味わえない充実した時間を過ごすことができます。

また、日々の生活が楽になることも忘れてはいけません。たとえば買い物で荷物が多くなった場合も車なら問題なく積めるほか、子どもの送り迎えや通勤、通学にも活用できます。ほかにも、積雪の影響で交通機関が機能しない場合の緊急手段としても活用できるでしょう。

このように行動範囲が広がり、移動が快適になるほか、時間の融通もきくことが車を持つメリットになります。

反対にデメリットは費用がかかることです。とくに北海道のような雪国の場合は寒冷対策が施されており、その分価格がプラスされています。そのため北海道の車は同じ車種でも、本州の車より価格が2～3万円割高されています。

さらにそこからガソリン代、駐車場代、税金など維持費も支払っていかなくてはなりません。一般的に車の維持費は軽自動車でも30万円前後、コンパクトカーでも40万円ほどかかるといわれています。

加えて札幌は雪国なので、除雪対策も欠かすことができません。たとえばスコップやブラシといった雪かきアイテムを揃える必要があるほか、除雪材による防錆対策も行わなくてはなりません。

また、車の凍結を防ぐためのカバーや、氷塊スプレーも用意する必要もあるでしょう。とはいえ維持費でもっとも負担になるのはスタッドレスタイヤの費用です。北海道では定期的にスタッドレスタイヤを交換する必要があり、相場は2万円～10万円以上とピンキリですが、2～3年ごとに交換することが一般的とされています。

このように雪国であるゆえに車の価格や、維持費が本州よりも割高になってしまう点が大きなデメリットです。ほかにも、札幌は広大ゆえに長距離運転になりがちで、疲労しやすいことも考えられます。

札幌に住むなら車はあったほうが便利

札幌は交通機関が発達しているため、バスや電車、地下鉄などさまざまな移動手段があります。そのため日常生活を送るだけなら都心部で事足りるため、わざわざ車を買う必要もないでしょう。

しかし車があれば交通機関に縛られることなく移動できるようになる上、通勤や買い物が非常に楽に行えます。とくに交通機関から遠い郊外の方や、子どもを持つ家族を持つ方にとっては生活の足として最大限に活用できるため、車を持っておいて損はないのではないでしょうか。

また、非常時の移動手段として活用できる点も、車の大きな魅力の1つです。

まとめ

札幌は交通機関が発達した大都会なので、車を持たなくても住むことは可能です。実際に札幌に住む方の車の所有率が低いデータがあることからも、それを裏付けているといえます。とはいえ公共交通機関だけだとさまざまな不便さもあるので、少しでも生活を楽にしたいという方は車を持った方が賢明でしょう。

このように車を持つ・持たないかはそれぞれのライフスタイルに大きく左右されますので、札幌で車を持つかどうかは、自分がどのような生活を送るのかを検討していくことが重要です。

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