軽自動車は盗難・車上ねらいに遭いにくい?

公開日:2024/11/15  

車上荒らし

軽自動車は盗難や車上ねらいに遭いにくいと考えている人もいるでしょう。しかし、実際には軽自動車でも盗難や車上ねらいに遭う事件が数多く発生しています。そこで今回の記事では、軽自動車は盗難や車上ねらいに遭いにくいと考えられている理由について解説しましょう。軽自動車を盗難や車上ねらいから守るための対策方法についても説明します。

軽自動車は比較的盗難されにくい?

だれでも自分の大切な車を盗難されたり、車上ねらいをされたくないものです。そして、軽自動車は比較的盗難にあいにくいとされています。ここでは、その理由を詳しく見ていきましょう。

コストパフォーマンスが高い軽自動車が中古車市場で人気

軽自動車は、普通車に比べてコストパフォーマンスが高いことが特徴です。近年は、原料高の影響でガソリン代が上昇してきました。軽自動車は燃費がよい車種が多いため、コストパフォーマンスの面からもドライバーから人気を集めています

また、ここ数年はドライバーが新車を購入しても、納期が遅れる傾向があります。そこで、値段も手頃な中古車が人気を集めてきました。日本国内では特に1〜2年落ちの高年式の中古車が人気で、相場が高くなっています。軽自動車は中古車であっても買い手が多く、市場で人気です。

窃盗団にとって軽自動車は転売しても利益が低い

人気車種は新車でも中古車でも、乗りたいドライバーが多いものです。人気車種であれば中古車市場でも、高値で取引される傾向にあります。そのため、人気車種は盗難される可能性が高く、さらに海外で人気があるメーカーの車が盗難されやすいです。

自動車窃盗団は、盗んだ車を海外で売ることを目的として犯行に及びます。しかし、軽自動車はもともとの価格が安いので、窃盗団にとってもは盗んで転売しても稼ぎが少ないといえます。そのため、軽自動車は一般車よりも盗難されにくいと考えられてきました。

海外でも需要がある軽トラックが狙われやすい

軽自動車は盗難に遭いにくい傾向があるものの、軽トラックの盗難件数は近年増加しています。もともと軽トラックは、農業や林業などの第一次産業で広く活躍してきました。軽トラックは小ぶりでありながら坂道も運転できるほどパワーがあります。

また、細い道でも運転しやすく使い勝手もよい特徴をもちます。地面の状態が悪い道でも、4WDの軽トラックなら走りやすいです。そのため、軽トラックは日本国内だけでなく海外でも需要が高まっています。特に北米やオーストラリアでは人気が高く、作業用の車として重宝されてきました。

広い農園などで作業するときでも、荷物をたくさん積められます。軽トラックは現場での実用性を重視して、シンプルに設計されています。そのため、盗難された軽トラックは解体されて海外に運ばれることが多いです。そして、現地で組み立てられて利用されています。

警察が動いてくれないケースもある

盗難や車上ねらいの被害を受けた場合は、警察に連絡しましょう。しかし、被害届を出しても実際には警察が動いてくれないケースもあります。理由としては、車上ねらいや盗難は、証拠が不十分であることが挙げられます。そのため、被害に遭っても警察が捜査してくれないケースも多いです。

また、軽トラックのドライバーは高齢者が多い傾向があります。軽トラックが盗難されやすいという事実を知らないために、防犯対策をとっていない高齢ドライバーが多いことも現実です。被害に遭わないためには、まずは自分で防犯対策をとる必要があります。

軽自動車でも要注意!盗難・車上ねらいを防ぐには?

一般車だけでなく、軽自動車でも盗難されるケースは数多くあります。軽自動車をもっているドライバーが盗難や車上ねらいを防ぐために、なにができるでしょうか。

ガレージシャッターの設置が効果的

大切な車を盗難や車上ねらいから守るためには、車を安全な場所で保管しましょう。ガレージシャッターを設置することで、窃盗団などが簡単に盗難したり車上ねらいしたりできなくなります。ガレージシャッターを設置するためには費用がかかるものの、用心することで盗難を防止することができます。盗難を防ぐための必要経費と考えましょう。

ロックなどの防犯対策を徹底する

特に軽トラックはコストパフォーマンスに優れていることから、近年は需要が高まっています。しかし、農道などの作業現場や自宅付近で、キーがついた状態で駐車されているケースも多いものです。キーが付いたままの車は、非常に盗難しやすい状態です。

そのため、車を離れるときは必ず施錠することを徹底してください。また、標準のハンドルロックを活用することも有効です。さらに、セキュリティシステムをインストールすることをおすすめします。

まとめ

軽自動車は盗難や車上ねらいに遭いにくいといわれています。しかし、軽自動車でも被害に遭う可能性は十分にあります。日本の中古車は日本国内だけでなく、海外でも人気があるため油断はできません。特に軽トラックは、使い勝手がよく小回りがききます。海外で需要が高いことから、盗難件数も増加しているのです。盗難件数の多さから、もし被害に遭って届け出ても警察が捜査に乗り出してくれない場合も珍しくありません。軽自動車をもっている人は、今回紹介した方法を実践して盗難や車上ねらいを防いでください。

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