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厳しい夏の暑さのなか、軽自動車でドライブする際に心配なのが熱中症です。車内で快適に過ごすためにはどんな対策が必要でしょうか。この記事では、軽自動車の、効果的で実用的な暑さ対策を紹介します。適切に対策することで、暑い季節でも安全かつ快適なカーライフを楽しめるでしょう。
日本では近年、夏に猛暑が続いています。そのような状況で、車内で熱中症になる事故が多く発生しています。その数は非常に多く、2021年の8月だけで車内熱中症が144件も報告されました。気温が35℃に達する炎天下においては、エンジンを停止していたとしても、窓を閉め切るとどんどん温度が上昇します。その結果わずか15分で、人体にとって危険なレベルに到達するほどです。
事故が起こる原因としては、さまざまな要因が考えられます。
一例として挙げられるのが冷房をつけていなかったケースです。少しの間だからと冷房をつけないと、車内に残された子どもなどが事故にあってしまいます。車を日陰に駐車していても、車内温度の差は炎天下と比較してもわずか約7℃程度であり、外気温が高温である場合は、日陰でも注意が必要です。これは駐車場所に関わらず、冷房をつけないと熱中症リスクが高まるということを示しています。
次に考えられるのが閉じ込めです。子どもがリモコンキーをおもちゃ代わりに遊んでいる最中に、誤ってロックボタンを押してしまい脱出できなくなったケースや、ペットが飼い主の戻りを待つ間に、車内のロックスイッチを踏んでしまう事例も報告されています。
これらの閉じ込め事故は命を落とす可能性が非常に高いため、とくに注意が必要です。軽自動車の車内暑さ対策においては、確実に冷房をつけ子どもやペットが車内に取り残されないようにするなど、細心の注意が必要です。やむを得ず子どもやペットを残して車から離れる場合は、エアコンや換気を確保しリモコンを管理するなど、十分な配慮を忘れないでください。
軽自動車の後部座席は、夏場になると暑くなりやすい特性があります。とくに子どもは、自動車で後部座席に乗車することが多く、高くなった車内温度の影響を受けやすいことを知っておかなければなりません。軽自動車のエアコンは一般的な普通車よりも冷却能力や風量が弱い傾向があり、後部座席まで十分な冷気を供給することが難しいとされています。
その結果、後部座席に熱がこもりやすく暑さがいっそう増すため、小さな子どもやペットが後部座席にいる場合はとくに注意が必要です。暑い車内に子どもやペットを放置することで、熱中症や呼吸困難に代表される健康被害が起こる可能性がありますが、とくに後部座席は、熱中症になりやすい場所といえるでしょう。
そのため軽自動車を利用する際は、後部座席の状態に敏感になり、十分な配慮をすることが求められます。熱中症や健康被害を予防するためには、車内に子どもやペットを放置せず、できるだけ同乗するよう心がけましょう。
以上のように、軽自動車の後部座席には、暑さ対策が必須です。対策はさまざまな方法があるので、自分に合った方法で実施するのがいいでしょう。
ここでは、軽自動車の車内でできる暑さ対策を紹介します。これらを組み合わせることで、軽自動車の車内の暑さを効果的に軽減できます。車内での事故を未然に防止するためにも、ぜひ試してみてください。
日よけカーテンは、太陽光が車内に入らないようにすることで、車内の温度上昇を防ぎます。とくに窓の少ない小型車では効果的で、取り付けや取り外しも簡単で使い勝手がいいのがメリットです。
遮光フィルムは太陽光を遮り、熱を伝わりにくくするアイテムです。エアコンの効きがよくなるとともに、車内の快適性を向上させられ、燃費改善にもつながります。また、製品によっては紫外線をカットする効果もありますが、色が濃すぎるタイプでは車外を確認しづらくなるデメリットがあるため、よく確認して取り付けましょう。
後部座席の窓に取り付けるサンシェードは、直射日光を遮り、車内の温度上昇を抑えます。遮光フィルムと併用することでより効果的です。
扇風機を設置することで、空気の循環が期待でき、弱いクーラーでも冷気を後部座席まで送れます。温度が上がりがちな後部座席でも、快適な温度環境を作り出せます。シガーライターソケットから電源を供給できるタイプを選ぶと便利でしょう。
水に浸すことで冷却効果を発揮するクールマットは、座席の表面温度を下げ、車内の湿度を下げられるアイテムです。電気が必要なく、何度も繰り返し使えるため大変便利で経済的です。製品のなかには、湿気を吸収してくれるものもあり、蒸し暑さを緩和する効果も期待できます。
近年の夏は、厳しい暑さが続いているため、軽自動車の車内が暑さによって過ごしにくくなることはある程度避けられません。しかし、適切な暑さ対策を実践することで、快適なドライブは可能です。日よけカーテンや遮光フィルム、サンシェードの活用など、シンプルで効果的な対策が豊富にあります。これらを組み合わせ軽自動車内をすずしく保ち、ドライブを楽しみましょう。
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